北國新聞 2015年01月05日 掲載

初競り、市場に活気 石川県内、大雪で葉物値上がり

カニを前に活気づく仲買人=5日午前3時50分、金沢市中央卸売市場

石川県内の市場で5日、今年初めての競りが行われ、青果は年末年始の大雪でキャベツやハクサイなどの葉物が値上がりした。魚介類は先月まで水揚げ量が少なかったブリが、能登沖の水温が下がった影響でほぼ平年並みとなり、競り人らは今後の豊作と豊漁に期待を寄せた。

金沢市中央

金沢市中央卸売市場では午前3時半に水産部の競りが始まり、県産の寒ブリやズワイガニなど平年並みの約250トンが入荷した。石川中央魚市(同市)によると、ズワイガニの卸値は平年より安かった。

午前6時からは青果部で競りが行われた。丸果石川中央青果(同市)によると、野菜と果物の入荷量は約560トンで、平年より多かった。ミカンは1、2日の悪天候の影響で入荷量が減ったものの、卸値は平年より安くなった。

花き

金沢市公設花き地方卸売市場では、石川県産のフリージア「エアリーフローラ」や富山県産のチューリップなど色鮮やかな切り花約13万本が競り落とされた。北陸三県の小売業者や仲買人ら約50人が参加し、同市場によると、値段と取扱量は平年並みだった。

七尾

七尾市公設地方卸売市場の初市では、水産物部に七尾沖の定置網から揚がった天然ブリ約50本をはじめ、フクラギ10トンなどが入荷した。ブリの入荷量は例年の3分の1で、卸値は1、2割高かった。

青果部には、年末年始の悪天候の影響で例年の半分となる野菜約5トン、果実約2トンがそれぞれ入荷した。キャベツやハクサイなどの卸値は平年と比べ3割ほど高かった。

南加賀

小松市の南加賀公設地方卸売市場では、青果、水産物両部で初市が開かれた。

同市場によると、青果部の入荷量は野菜が約13トン、果実が約27トンで、野菜は前年の約3分の1となった。水産物部では、ヒラメやタラを中心に前年並みの約9トンが入荷した。価格は青果が例年より高め、水産物は例年並みだった。

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