北國新聞 2014年07月16日 掲載

百番街「あんと」75店で開業 あす金沢駅構内 8月さらに3店 売上高15%増目指す

17日に開業する「あんと」のイメージ

JR金沢駅構内の金沢百番街「あんと」は17日午前10時、75店で開業する。旧「おみやげ館」「あじわい館」を改装した商業施設となり、「東街」「西街」に分かれる物販ゾーン、格子や石畳の飲食ゾーン「あじわい小路」からなる。8月上旬、さらに3店が加わり、北陸新幹線金沢開業後の2015年度には、改装前の15%増となる売上高55億円を目指す。

「あんと」は、JR西日本グループの金沢ターミナル開発(金沢市)が運営する。「Suica」「ICOCA」などカード型IC乗車券、中国で普及している銀聯(ぎんれん)カードでの支払いに対応し、観光客の利便性を高めた。

17日に開業する75店のうち、新規は5店となる。七尾市出身のパティシエ辻口博啓氏の洋菓子店「ル ミュゼ ドゥ アッシュ」、米心石川(金沢市)の「Beishin おこめキッチン」、ぶった農産(野々市市)が漬物など農産加工品を並べる「ぶった農産」、堀他(金沢市)のジュースバーと洋菓子の店「HORITA」、グルメ杵屋(大阪市)のそば店「おらが蕎麦(そば)」が出店を決めた。

8月上旬には「8番らーめん」「鮨(すし) 歴々」「ゴーゴーカレー」が開店し、物販66、飲食12の計78店となる。

改装前から営業する郵便局、日本旅行TiS金沢支店なども加えれば、北陸新幹線金沢開業時には、計84店となる。

「あんと」は、ありがとうを意味する金沢の方言「あんやと」にちなみ、五十音の「あ」から「ん」まで、銘菓、食品、工芸品などが何でもそろうとの意味を込めた。

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