北國新聞 2013年06月18日 掲載

舟木伝内の料理堪能 映画「武士の献立」 金沢市で食イベント

高谷さんの実演に見入る参加者=金沢市内のホテル

「加賀藩 季節の味づくし~料理人 舟木伝内の復刻料理を中心に~」(北國新聞社、北國リビング新聞社主催)は17日、金沢市のホテル日航金沢の日本料理「弁慶」で開かれた。参加者約50人は加賀藩料理人、舟木伝(でん)内(ない)・安信(やすのぶ)親子の著作から再現した料理と旬の魚介を使ったすしを味わい、加賀百万石の食の豊かさを感じ取った。

加賀藩で代々料理人を務めた舟木家を描いた映画「武士の献立」にちなんだ食イベントの第2弾。今回は太平寿し(野々市市)の高谷進二郎さんが「加賀藩 武士の寿司会席」をテーマにプロデュースした。

前菜や焼き物には、舟木親子が著した「料理無言抄(むごんしょう)」などから再現した「鯛の琉球焼」や「ヘタ紫茄子の蓮(れん)華(げ)焼」が登場。ゴボウやサトイモをふんだんに使った「あつめ汁」は、藩祖前田利家が豊臣秀吉の天下統一を祝って振る舞ったと紹介された。高谷さんは白身魚の昆布締めやカツオなど、旬の食材を生かしたすしを握った。

「加賀藩 季節の味づくし」はアサヒビール金沢支社、北陸カード、丸八製茶場が協賛した。

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