北國新聞 2014年11月15日 掲載

9館相互PRへ連携 金沢市の鈴木大拙館呼び掛け協定締結 谷口吉生氏設計

協定書を手に記念撮影する9館の代表者と谷口氏(後列右端)、山野市長(同左端)=市役所

金沢で幼少期を過ごした建築家、谷口吉生(よしお)氏が設計した、鈴木大拙館など全国の美術館、博物館9館が14日、「建築交流ネットワーク協定」を締結した。市役所で締結式が行われ、各館の館長がパンフレットの設置やホームページなどで相互にPRを行い、それぞれの魅力を高めることを誓った。

協定締結は、谷口氏が2011年に手掛けた鈴木大拙館が呼び掛け、資生堂アートハウス(静岡県掛川市)、土門拳記念館(山形県酒田市)、長野県信濃美術館東山魁夷館(長野市)、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(香川県)、豊田市美術館(愛知県)、東京国立博物館法隆寺宝物館(東京)、香川県立東山魁夷せとうち美術館(坂出市)、京都国立博物館平成知新館(京都市)が応じた。

谷口氏が2004年に設計したニューヨーク近代美術館も活動に協力する。

締結式で谷口氏は「一つ一つの建物を子どものように感じている。『育ての親』である皆さんが一堂に集まったきょうは、私にとって特別な日だ」と喜び、連携による各館の発展へ期待を込めた。ネットワーク代表の銭谷眞美東京国立博物館長、立会人の山野之義市長もあいさつした。

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