北國新聞 2015年02月29日 掲載

アジが高騰、平年の2倍 石川県内の鮮魚店で1匹600円

今シーズン最多の水揚げとなったブリ=金沢市中央卸売市場

しけによる全国的な不漁が原因で、アジの価格が県内で高騰している。金沢市中央卸売市場での卸値は平年の1・5~2倍となり、鮮魚店では1匹あたり600円の品も並ぶ。金沢市内には、定番のアジフライがメニューから姿を消した定食店もある。

金沢市中央卸売市場の鮮魚卸「石川中央魚市」によると、アジの価格は1月中旬ごろから上昇し、1キロあたり3千円となっている。しけで出漁回数が減っていることに加え、冷凍品の在庫が不足していることも価格上昇に影響しているとみられる。

金沢市の近江町市場にある鮮魚店「米崎」では、普段は350~450円のアジが1匹600円の値を付けた。今月初旬には1匹千円になることもあった。

近江町市場内の「近江町食堂」ではアジを使ったメニューを1カ月ほど提供していない。太田薫料理長は「今の値段で仕入れると価格は普段の2倍になってしまう。早くアジフライを食べてもらいたい」と話した。

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