北國新聞 2015年01月17日 掲載

金沢駅、テロ対策万全に 新幹線開業控え初訓練

刃物を持った男を取り囲む警察官=JR金沢駅

北陸新幹線の車両を使った石川県警とJR西日本金沢支社のテロ対処訓練は16日、JR金沢駅で初めて行われ、金沢開業を前に警察官ら約100人が乗客誘導や、不審者制圧などで連携を確認した。

走行中の新幹線車両内で不審物を発見したとの想定で、車掌が110番通報して不審物の置かれた車両の乗客を、別の車両に移動させた。駅到着後はJR職員が乗客を安全な場所に避難誘導した。

県警鉄道警察隊員は不審物を置いたと思われる男に職務質問し、男が刃物で襲い掛かってきたため、警棒や盾を使って取り押さえた。男の供述から不審物は爆発物と判明し、防護服に身を包んだ県警機動隊員がマジックハンドで撤去した。

小島裕史県警本部長は「開業で事件や事故の増加も懸念される。今後も連携を強化し、治安維持に努めてほしい」と訓示した。JR西日本金沢支社の東敏明副支社長は「万一に対処できるよう、訓練を続けていくことが重要だ」とあいさつした。

16日午前にはJR富山駅でも新幹線車両を使ったテロ対処訓練が行われた。

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